アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
本日(4/30)、109HAT神戸にて嫁さんと鑑賞。

近未来、人間とサイボーグ、ロボットが混然と生活している世界。
人間の脳の機械化が進み、人は直接電子情報にアクセス出来るようになっていた。
そして脳以外を完全義体化する技術の登場により、人と機械の境界線はより不明確になって行く。
2070年。
アジアのある巨大都市。
複雑化する電脳テロ犯罪に対抗すべく設立された「内務省公安9課」。
巨大企業を舞台にした義体開発に関する陰謀を巡って、正体不明のテロ組織との戦いが始まった。

原作は士郎正宗による漫画「攻殻機動隊」。
約30年前に出版されたこの作品は、大友克洋「アキラ」同様「ブレードランナー」に代表されるサイバーパンクSFの影響を強く受けたもので、定番の荒廃した近未来都市を舞台にしたアクションSFでした。
世間一般にはこの原作よりも押井守監督作品の劇場アニメ「攻殻機動隊」の方が有名でしょう。
このアニメ版は日本国内よりもアメリカで高く評価され、サイバーパンクSF映像作品の名作として世界的に知名度を上げて行きます。
更に続編の「イノセンス」、パラレルワールドを舞台にした数本のテレビシリーズと、アニメ版は多くの作品が製作され、現在でもCS等で放送されています。

今回の実写映画はスティーブン・スピルバーグが権利を獲得し、パラマウント=ドリームワークスが製作したハリウッド映画です。
製作費が1億ドルを超えている超大作だけあって、美術も視覚効果も非常に良く出来ています。
キャスティングも悪くはないと思いますし、作品内容も原作やアニメの難解さに比べるとまだよくこなれていた方だと思います。
しかしながら観終わった時の感想は、「作るのが20年遅かった」という思いでした。
未来都市の混沌とした猥雑感はCGをフル活用したスケールの大きなものでしたが、逆にCG処理が全く無くミニチュアとセットだけで未来都市を再現した「ブレードランナー」の方がインパクトが大きかったと思いますし、人と機械の境界線がぼやけた世界の怖さも、アニメ版の方が際立ってる様に感じました。
舞台は日本の筈なのに(アニメ版は神戸周辺の未来都市)、どう見ても香港か上海にしか見えない街並みにも違和感を感じます。
吹替え版の声がアニメ版に準じているのは良かったですが、そうなるとビートたけしが高級官僚ではなく、どう見てもヤクザの親分(それも直参未満の弱小暴力団)にしか見えませんし…。
悪くは無かったですが、今作ってもなあ…というのが正直な感想でした。
この分ですと、近日公開予定の「ブレードランナー」の続編も、何だか出来が心配ですね。

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【2017/04/30 23:58】 | 映画
【タグ】 攻殻機動隊  ゴースト・イン・ザ・シェル  士郎正宗  押井守  ブレードランナー  
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