アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
本日、109HATで鑑賞。

1996年の異星人襲来から20年。
世界は順調に復興し、エイリアンのテクノロジーさえも吸収して人類は宇宙へ大きく進出しつつあった。
そんなある日、アフリカに墜落していたエイリアンのシティ・デストロイヤーが突然再起動する。そしてかつてエイリアンと精神感応を体験した人々を、不吉な予感が襲う。
地球での遠征軍敗北を知ったエイリアン・クィーン率いる本隊が、20年の歳月を経て地球へ接近しつつあったのだ…。

ローランド・エメリッヒ監督が、再び旧作のスタッフ・キャストを招集して製作した「インデペンデンス・デイ」の後日譚。
20年前に宇宙人に勝利した地球が辿ったもう一つの世界は、誰でも思いつく様な判りやすい平行世界でした。
倒した敵から吸収した技術で異様に進化した兵器。月はおろか外惑星系まで進出した人類。
そして敵の再来に備えて強力に武装された地球。
前作を見た人なら誰もが非常に入りやすい世界観だったと思います。
しかし話が進むにつれて展開が不必要に複雑になり、多数の登場人物のキャラクターも何故か無個性ばかりが目立ちます。
CG主体の破壊映像も流石ですが、「2012」を見た後では前作の様な「驚異」を感じません。
前作同様疾走感は十分ですが、ストーリーと登場人物の描写が粗いので大雑把感はエメリッヒ作品中でもトップクラスとなります。
前作が非常に優れた群像劇だっただけに、その落差が際立ち実に残念な結果になっているのです。

日常世界が突然破壊される前作は、やはりそれだけでも優れたデザスター映画と言えたでしょう。
既に非現実的世界と成り果てた舞台で展開する今回の侵略物語は、どうしても前作程の緊張感を求めるのは酷だったかも知れません。
しかしミニチュア撮影である事が判っていても、一体どうやって撮影したのか判らない映像が続出した前作に比べ、非常に良く出来たCGなのに何故か退屈だった今作の破壊映像は、決して特撮信者でなくともCG映像の限界を感じさせるものがあります。
母艦や攻撃機のシールド等、前作においてすら使い古された筈だったSF的小道具も今回は生彩に欠き、次第に上映時間が長く感じられる様になりました。

極め付けは音楽。
やはりと言うか、予想通りハラルド・クローサーとトーマス・ワンカーのコンビによる新譜には、特筆すべき点が皆無でした。
しかし劇中、たまに旧作のフレーズが流れる事があります。
判っているじゃないか、エメリッヒさんよ。やっぱりあんたに必要なのはデヴィッド・アーノルドなんだよ!
もっとガンガン鳴らしておくれよ!何なら旧作のサントラ、そのまま流用したっていいんだから…。
クローサー氏も旧作のテーマを無視出来なかったという事でしょう。つまり今作においてエメリッヒ氏とアーノルド氏の間で何らかの交渉があったのは事実の様ですね。

終劇と同時にエンドタイトルが始まると、前作のテーマ曲が高らかに鳴り響きます。
この非常に長いエンディングの序盤2分強に流れる、ID4リプライズこそが長~い本編を見終えた者だけが味わえる至福の時でした。
…これが無かったら金返せ映画の一歩手前でしたね。

製作費1億6000万ドルを掛けた超大作。
北米興行収入では現時点でその半額も回収出来ておらず、世界興行でも製作費を僅かに上回る程度。
通常この手の大作は製作費の3倍稼いでトントンと言われており、成績としては非常に厳しい状況です。
20世紀フォックスは当初2部作構想だった続編企画を許可せず、当面1作のみの製作で3作目は成績次第としたそうです。
結果的にはこの判断が正解だったようですね。
今作のラストでも伏線がありましたが、エメリッヒ監督の構想では3作目は宇宙大戦争になる模様。
もっとも実現にはかなりの障害があると思いますが。

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【2016/07/23 23:14】 | 映画
【タグ】 インデペンデンス・デイ:リサージェンス  ローランド・エメリッヒ  デヴィッド・アーノルド  
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