アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
もちろん私ではなく、長男の話です。

我家は夫婦と息子・娘の4人家族。
そして子供二人は揃って長い間不登校でした。
最初に長男に異変が起きたのは中学2年の頃。
体調不良を訴え、次第に学校を休みがちになりました。
病院に連れて行っても原因は全く判らず、学校は休むものの進学塾へは喜んで通います。
その塾が経営不振から神戸を撤退、息子は何度か塾を変えますが中学への不登校は激しくなって行きました。
結局、医師の診断は「自律神経失調症」。病気とも何とも言えない診断で、有効な治療法もありません。
娘も兄の影響を受けたのか、中学進学前から同様の症状を見せ始め、家の中は陰鬱となっていざこざが増え激しくなり、警察沙汰になった事もあります。

長男は幼少の時から算数が得意で、公文教室では小学6年の時点で高校レベルまで進んでいました。
高校、大学の進学目標も明確で、将来の夢は数学教師。
娘も得意教科は違うもののその影響を受け、同じ様な進学目標を持っていました。
中学3年時で息子は出席日数不足の為、公立の進学校への進学は絶望的。
担任の先生の御尽力のお陰で何とか私立の進学校へ入学出来、この時は本当にホッとしたものです。
入学式には夫婦揃って出席し、これで何とかなったと喜びました。

高校入学後数ヶ月で長男は症状を再発させました。
すぐさま高校のカウンセリングに相談しましたが、状況は好転しません。
それでも最初は本人も何とか学校へ行こうと努力していましたが、やがて朝起きても体調が悪くなるまで動こうとしなくなります。
担任の先生も何度か訪問してくれましたが、その効果も回数を経る度に薄れて行きました。
2年へは何とかギリギリ同じ進学コースで進級出来ましたが、新学期開始と同時に全く登校しなくなります。
昼まで寝ては昼食は用意したものを食べずに、インスタントラーメンかコンビニのパスタばかり食べ、1日家でゲームをして明方まで遊び、また昼まで寝る。
こんな生活を妹と一緒に続け、そのうち親の居る夜が家に居辛くなると二人で外へ出掛けて深夜まで貸本マンガを立ち読みしたりし、親まで体調を崩してしまう有様。
ゲームを取り上げても状況は悪化するばかりで良くはなりません。
見るに見かねて厳しく注意しても、売り言葉に買い言葉となって何度も取っ組み合い・殴り合いの喧嘩になり、家の壁に穴が開いた事もあります。
ベッドで寝転がってPSPで遊んでいる長男にバケツで水をぶっ掛けた事や、娘の顔めがけてコミック本の束を投げ付けた事もありました。
担任の先生が訪問してくれても、長男は常にそっぽを向いて不貞寝している状態、最早打つ手は無くなってしまいました。

2年の修学旅行は何とか行ったものの、長男はそれっきり授業へ出る事はありませんでした。
欠席日数が規定をオーバーし進級が不可能になってから、他の高校へ転籍する事になります。
最後の日は母親と二人で私物を取りに、高校へ行っていました。

転入先は某通信制高校。
一応、本人の希望で週5日授業のある進学コースを選びましたが、登校したのは最初の1日だけ。
3年からは通常コースになりましたが、こちらも授業を受けたのは1年間で1日だけでした。
1年半近く、家でゲームで遊び暮らしていた事になります。
それでも進学希望なので学校の指導の下センター試験を受験、地方の大学を中心に受験しましたがこの状態で合格する訳がありません。
受験が近付いても気になるのは新発売のゲームだけで、小遣いをあげていないのでアルバイトをしたいと言い出しました。
試験当日は宿泊先のホテルで明方までゲームで遊んでいた為起きられず、長男が電話に出ないのでホテルのフロントに嫁さんが電話して叩き起こして貰うという始末。
帰って来ても試験の話し等出ずに、途中立ち寄った東京で遊んだ話しばかりしています。

大学への進学が不可となった時点で、すっかり大学進学・勉学への意欲を失った長男は会計士の専門学校へ行きたいと言い出しました。
これも本人が探し出して来た物では無く、嫁さんが見つけて来た進路で、理由は「算数が好きだから」という理由だけ。
私は本人の本意を試す為に、3月末のギリギリのタイミングで進学予備校の説明会へ連れて行きました。
この2時間程度の説明会で長男は何か感じたものがあったらしく、予備校への入学を決意。合格が決まっていた専門学校をキャンセルして、もう1年だけ様子を見てみる事にしたのです。

予備校でも最初は真面目に通っていたものの次第に休みがちになります。
肝心な模試も受けられない事も。
それでも最悪の時期よりは多少好転したようで、休みながらも通い続け、本人の希望で夏期講習・冬期講習も受講しました(それでも休む日があったので、また喧嘩になったものです)。
私は毎朝早いのですが、嫁さんはいつも出勤の直前まで長男と娘を叩き起こし、学校へ送り出してくれていました。

センター試験の受験、そして滑り止め私大の選択。
予備校の指導は余程優秀だったようで、長男は何とか私大の工学部に合格する事が出来ました。
当初の希望通り、理系の大学へ進める事になったのです。
そして今日、国立大学の合格発表があり、長男は地方大学の工学部に合格しました。

現在、娘は高校へ進学。ここでも長男同様不登校が続きますが、何とか3年への進級は決めたようです。
長男は私大の合格ですっかり安堵し、国立大の合格では大学院がどうのと大言を吐きすっかり調子に乗っています。
でも一番喜んでいるのは嫁さんの様で、親戚や学校関係等、お世話になった方、心配を掛けた方達への報告、お礼周りをする姿を見るにつけ、4年前の高校進学時を思い出してしまいます。
私自身は冷静なつもりで、1年後どうなっているか不安視しているのですが…。

3週間もすると、息子は下宿する為に家を出ることになります。
初めて経験する一人暮らしに対する不安等微塵も無い様子で、毎日ゲーム三昧の日々に明け暮れています。
本人は本人なりにきっと頑張ったのでしょう。
どんな結果になるにせよ、しっかり送り出してやろうと思います。
親としてしてやれる事は、もうそれ程残っていないでしょうから。

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【2016/03/07 23:24】 | 子供
【タグ】 不登校  
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