アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
英国人俳優クリストファー・リー氏が今月7日、亡くなられていたそうです。

元祖イギリス・ハマーフィルム製作のドラキュラ映画で演じたドラキュラ伯爵役はまさに当たり役で、ヘルシング教授役で共演したピーター・カッシング氏と共に英恐怖俳優の大スターとして映画界に君臨しました。
因みに「地獄の声」の持ち主として有名な声優・故千葉耕市氏は両氏共に持ち役であり、共演時などはどうしていたのか全く記憶がありません。

あまりにも吸血鬼役のイメージが強過ぎた為、演じる役は似た様なモンスターばかりになり始め、それを嫌ったリー氏はドラキュラ役から遠ざかる様になります。
しかしそれは氏の人気の陰りをも意味し、「007黄金銃を持つ男」への出演時には既にキャリア的には晩年の感がありました。
以後も「エアポート77」「1941」といった話題作に出演する事はありましたがあまりパッとせず、逆に同じ恐怖俳優のカッシング氏が「スター・ウォーズ」1作目に出てビックリさせられたのとは随分対照的でした。

20世紀も終わろうとしていた頃、ティム・バートン監督の「スリーピー・ホロウ」の冒頭に裁判官役で出演。僅かなカット数ながら、その異様な作風の中において圧倒的な存在感を見せつけ、世界にその健在振りを印象付けます。
この作品を皮切りに、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作、新「スター・ウォーズ」三部作、「チャーリーとチョコレート工場」、「ホビット」三部作等超大作に次々と出演。老いてなお壮んの最たるもので、190を超えるという長身と堂々たる体格は90歳を超えてもなお現役のアクション俳優として(流石に最近はスタントを使っていたそうですが)威厳を持った演技力と共に十分な迫力を生み出していました。
特にいかにも悪人面でなかなか正体を見せない最晩年の作品群は、日本においては吹替えを担当した家弓家正氏や羽佐間道夫氏の名演技も重なり、いつ裏切るかハラハラさせながらも期待を全く裏切らない、定番中の定番の極悪人を好演していました。
老境に入ってからのその活躍振りは、同じイギリス俳優ショーン・コネリー氏とも何となく被って見えます。

ホラー映画特有の雰囲気を持ちながらも、英国紳士としての品位を醸し出すその容姿は、どんな役を演じられていても不変でした。
まだまだお元気そうで、これからも活躍を期待していただけに残念です。
ご冥福をお祈りします。

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【2015/06/11 23:23】 | 映画
【タグ】 クリストファー・リー  
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