アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
少し遅くなりましたが本日、109シネマズHAT神戸にて家族で鑑賞。

学校での虐殺事件後、「パラサイト狩り」を続ける新一。
そして彼をパラサイトと疑う平間刑事。
パラサイトによる惨殺事件が社会不安を起こし始め、遂に捜査の主導権は特殊部隊SATに移る。SATはパラサイトの要塞と化しつつある東福山市役所の殲滅を計画していたのだ。
一方、新一の存在を人類とパラサイト共存の希望と考える田宮良子は、人間のフリー記者を雇って新一を監視していた。そしてその記者が新一の正体に気付いてしまう…。

正直な話、原作のストーリーを非常に上手く纏め、丁寧に映像化されている点は十分評価出来ます。
原作からの大きな逸脱も無く、ほぼ漫画通りの展開でラストを迎えます。
それだけに不満が多く残る作品でもありました。
前編を見た時に「可も無く不可も無し」と書きましたが、今回もこれに尽きます。
やはり原作完結からあまりにも時間が経ち過ぎました。この手の作品には、たとえ名作とは言え映像化にはそれに適した旬の時期があると言う事でしょう。
20年前ならどんな稚拙なCGでも、これだけしっかり構成を組んでいてくれたらそれなりに感動も大きかったと思うのですが…。

残念ながら興行的にも「シンデレラ」をはじめとする他社作品に圧倒されており、ヒットはしているものの興行側の期待値には届いていない模様。
そう言えば、HAT神戸も空いていたなあ…。「寄生獣・完結編」なんて我家を入れて観客10人程度でしたし…。

この作品で幾つか注目すべき点があるとすれば、それは出演陣の熱演をおいて他には無いと言えるでしょう。
普通この種のSF映画は特撮による視覚効果がクオリティの大きな要素になるのですが、この映画に限ってはVFXよりも出演者達の名演が作品の質向上に大きく貢献しています。
すべてのCGが凄い迫力で描かれているにも関わらず原作以上の意外性も創造性も感じなかったのに対し、特に田宮良子を演じる深津絵里の演技は見事で、その行動も運命も原作をトレースしているだけなのに、完成した映像は実に素晴らしい感動を呼ぶものになっていました。
また、後藤を怪演する浅野忠信の演技も凄まじく、ただの無敵なパラサイトというキャラクターだけではなく、全てを見通した人類以外の知性を演じ切っています。
更に同じパラサイトを演じたピエール瀧。あの特異なキャラクターがあんな短時間な登場シーンでは勿体無い限りで、出来る事ならもっと彼らの登場シーンを増やして欲しかったくらいです。

ラスト、原作通りに殺人鬼に絡まれるオチを迎える新一と里美ですが、殴られた後の殺人鬼がどうなったのか画面には全く現れず(原作では明らかに死んでいる)、実に気になって仕方がありませんでした。
そしてエンドタイトルのバックに流れるパラサイト達の世界。
宇宙とも深海ともつかない空間を彷徨う彼らを見て、彼らも人間に関わらなければこうやって自生出来たのか、それともミギーの言う内面世界が映像化されたのか判りませんが、グロテスクでショッキングな映像が満載の映画にしては、流れるBUMP OF CHICKENの主題歌「コロニー」と共に心休まる終幕でした。

関連記事
スポンサーサイト

【2015/05/30 23:00】 | 映画
【タグ】 寄生獣  
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック