アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
俳優・声優の大塚周夫氏が、昨日亡くなられたそうです。

代表的な役柄は数知れず、洋画吹替えならチャールズ・ブロンソン、リチャード・ウィドマーク、ジャック・パランス。
アニメならネズミ男、十三代目石川五ェ門、モリアーティ教授、フック船長、ブラック魔王等々…。
長男の明夫氏も同業でスティーブン・セガール役等にて活躍されており、「ブレイド」シリーズ等でよく共演されていました。
ご高齢にも関わらず声質の衰えを感じさせる事は全く無く、むしろ最近はどっしりと構えた重量級の演技が多かったような気がします。

過去吹替えた多くの俳優の中で、特に御本人が気に入っていたというダレン・マクギャビン。
1976年、関西では読売テレビで毎週日曜の夜10時30分から放送されていたアメリカTVドラマ「事件記者コルチャック」の主役、カール・コルチャック役その人です。

「私はコルチャック。インディペンデント通信社の事件記者だ。シカゴを舞台にボスのビンセントにギャーギャー言われながら、テレコとカメラを武器に事件の渦に飛び込んで行く!」
このコルチャックという男、かなりずうずうしい中年男で口八丁手八丁、強引かつ厚顔、それでいて執念深い腕の立つ記者のように見え、実際絶頂期の大塚周夫氏の軽妙な声に支えられたマクギャビンの行動は見ているだけで面白く、前述のイントロナレーションを聞いても何となくコミカルな事件ドラマかと想像してしまいます。
ところが内容は大違い。コルチャックが出くわす事件はどれもオカルトめいた超常現象ばかり。
本人も半信半疑のままどんどん事件に巻き込まれ、遂には想像を絶する真相に突き当たりとんでもない結末を迎えるストーリー展開。
コルチャックは記事にはするものの、その常軌を逸した内容にボスに叱られて終幕というのが毎回のオチ。
うだつの上がらないダメ男として、それでも毎回果敢に怪事件に挑戦して行きます。

全20話という短命ながらも、その徹底したゲテモノ趣味への拘りとマクギャビンの演技力(+大塚氏の吹替え)もあって現在でもカルトシリーズとして人気を保っており、元祖「Xファイル」とも呼ばれている所以です。
もともとはジェフ・ライスの発表前の小説(現在は早川書房から刊行済)を基に、あのリチャード・マシスンが脚本を書いた「ナイトストーカー」というTV映画がパイロット版で、登場するのは悪霊、狼男、伝説上の怪物、ゾンビ、吸血鬼、吸精鬼、最終回には目に見えない宇宙生物まで登場しました。
キー局の日本テレビがなぜこの時間枠のTVドラマの皮切りにこの「事件記者コルチャック」を選んだのか、その経緯は知りませんがこの枠はやがて「女刑事クリスティ」を経て「バイオニック・ジェミー」「チャーリーズ・エンジェル」といった人気シリーズ枠に成長して行きます。

物心付いた頃から慣れ親しみ、普通に聞いていた声がもう聞けなくなるというのは、本当に残念な事です。
特にこれからも明夫氏との共演を楽しみにしていたのですが…。
ご冥福をお祈りします。


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【2015/01/16 23:43】 | ドラマ
【タグ】 大塚周夫  事件記者コルチャック  コルチャック  
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