アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
金曜日でした。
午後2時46分、私は会社の5階で仕事をしており、実は揺れに全く気付いていませんでした(それだけ仕事に集中していたのかな?)。
3時の休憩の時に1階の事務所に下りてみると、何やら皆が大騒ぎ。
「東北で大きな地震があったらしい…」
「ここも結構揺れましたよ。気付きませんでしたか?」
ネットで調べると、確かに大きな地震のようでしたが、まだ被害状況が良く判りません。
ただ、仙台の支社にすぐ連絡がついたところを見ると、都市部は阪神大震災程の損害は受けていないと思いました。
しかしYahoo!の地震速報では、津波警報が予測8メートルとなっています。
この高さの津波警報は今まで見たことが無く、津波被害の多い三陸の事なので、これは数字以上の破壊力を持っているに違いないと思いました。リアス式海岸の奥では津波の高さが何倍にもなるのです。
しかし到達までまだ20分以上あるとの事。
逃げる時間は十分でしょう。

仕事をしながらニュースを聞いていると、どうも東京でも火災が発生しているらしい…。
「新宿の本社ビルが無茶苦茶揺れて、隣のビルとぶつかったそうです」事務の女の子が半分笑いながら教えてくれました。
その内、テレビに張り付いていた総務の人間が血相を変えて事務所に飛び込んできました。
「港の車や建物が流されてる」
NHKのニュースで、人気の無い大きな漁港が溢れかえる海水で押し流されていく映像が流されていました。
映画で見るような滝のような鉄砲水ではなく、静かに押し寄せてくる濁流がこの地震の津波でした。
ただ、この時も画像に人は映っておらず、避難は上手く行っているものだと思っていました。
「原子力発電所はどうです?福島には原発が集中していたでしょう」金曜の午後なので同じ課の営業は誰もおらず、他の部署の人間に聞いてみました。
「全部、緊急停止したようですよ」
それを聞いて一安心、流石地震大国日本。この程度の地震や津波ではビクともしない、その警報システムはやはり世界一だった…と、思ったものでした。

その日の内に見る事になる津波の空撮の衝撃的な映像は忘れられません。
地震の影響をそれ程感じない整然とした街並みを、まるで地図をペンキで塗り替えるように被って行く黒い津波。
走り回る車を無情に津波が飲み込んでいく様子は、恐らく世界中に衝撃を与えた事でしょう。中には明らかに津波から逃れようとして追い詰められ、姿を消していく車もありました。
実際に到達した津波の高さは、推定最高40メートル。ちょっと想像出来ません。

そして原子力発電所の事故。
原子炉そのものは非常に堅牢に造られており、事実地震の衝撃にも耐えたにも関わらず、あのような津波銀座の真ん中で津波に対して無策に近い状態であったというのが残念でなりません。
福井の原発は、更に酷いらしいですが…。

阪神大震災の時もそうでしたが、このような情報化社会でも地震の被害が表面化するまではかなり時間が掛かりました。
あの日、退社する時、発表されていた死者は1名。
津波による被害はまだ判りませんでした。

あの地震は東北だけではなく、日本全体に計り知れない影響を与えました。
地震の多いこの国でも、そう簡単に癒す事が出来ない痛手となってしまったのです。
そして一旦壊れてしまったものが完全に元通りにならない事も、阪神大震災の経験で私達は知っています。
それでも私は東北が、日本が必ず復興すると考えています。
いくら弱っているとは言え、日本の底力はまだまだある筈です。
世界に誇る産業、経済、そして文化の発信源として、日本がこのまま朽ち果てていくとはとても考えられないのです。
粘り強く逆境に強い国民性は、きっと時間が掛かっても東北を地震や津波に強い土地に生まれ変わらせるに違いありません。
原子力発電所による放射能汚染さえ、数十年後にはある程度解決してしまう技術を開発し、その先駆者として世界をリードするようになるかも知れません。
楽天的かも知れませんが、今はそう考えたいと思います。

地震対策がどうのと言うのではなく、この国の在り方が今、問われていると思います。
被災地の人々の生活を守るのも、日本の将来を舵取りするのも政治ですから、ここ最近無かった程、政治家の責任は重大になっていると思います。
特に地方政治を中心に右傾化が進みつつある今、関東大震災から日中戦争へ突入して行ったあの時代をもう一度思い出す必要があるかも知れません。
勿論、今の日本の政治に強力なリーダーシップが絶対必要なのは事実ですが…。

これからも大きな地震があるでしょう。
東京、名古屋、大阪…その可能性はどこにでもあります。
その度にこの国がどの方向へ進んで行くのか。
世界中が注目する事でしょう。
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【2012/03/11 23:39】 | 地震
【タグ】 東日本大震災  阪神大震災  
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