アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
本日、神戸港へ寄港中の護衛艦「いせ」と「さざなみ」の一般公開へ行って来ました。

DSCN7743_convert_20120213201533.jpg

現在、護衛艦隊中最大規模の艦型を誇る「ひゅうが級」の2番艦である「いせ」は、控え目な言い方が好きな防衛省の表記ではヘリコプター搭載護衛艦に種別されていますが、これはもう立派なヘリ空母です。
2年前に阪神基地で見た「おおすみ」は、形こそ全通甲板の空母然とした容貌でしたが、航空機の格納整備機能は無く(格納エレベーターも小さい)、中身は大きなフェリー・輸送艦でしたが、この「ひゅうが級」はヘリの運用を前提にした先端の航空管制システムを搭載しています。

DSCN7671_convert_20120213201824.jpg

金曜の神戸港の防災訓練に「いせ」が参加していたと新聞に載っていた為、もしかしてと阪神基地隊のHPを見てみると、この週末にポートターミナルでの一般公開が案内されていました。
高校受験を済ませた息子も珍しく見学には乗り気で、日曜の朝一番に2人で出掛ける事に。
もっとも息子は2年前に阪神基地開放日で食べた海軍カレーが目当てだったらしいのですが、この日の公開はポートターミナルの為に、食事等の大々的な物販は期待出来ません。

朝8時過ぎに三宮のポートライナーの駅に着いてみると、切符売場の前が物凄い人で大混雑に。
自動販売機には「自衛隊艦船見学はポートターミナル下車」と張り紙がされ、ご親切に往復切符の案内までされていました。
これはえらい事になったと覚悟して満員のポートライナーに乗ったのですが、ポートターミナルで下車したのは私と息子と、あと数人だけ。
ポーアイで何か大きなイベントでもあったのでしょうか?
何だか一般人から乖離した奇妙な感じを受けながら、人気の無いターミナルビルへ向かいました。

DSCN7631_convert_20120213202132.jpg

DSCN7630_convert_20120213202252.jpg

案内に沿ってビルの1階に下りると、見学待ちの行列がありました。
この時点で8時半。受付開始の9時までここで待つ事になります。

DSCN7633_convert_20120213202531.jpg

手荷物検査と金属探知を通過して埠頭に。
ビルから出た場所では「いせ」の船体が巨大過ぎて、その全容を見る事が出来ません。

DSCN7686_convert_20120213202758.jpg

DSCN7687_convert_20120213202938.jpg

タラップから船内に入ると、すぐに格納庫なのは「おおすみ」と同じ。しかしその大きさは全然違います。
また、「おおすみ」は艦内の通路や階段を通って上部甲板やブリッジへ向かいましたが、「いせ」はトイレ以外艦内の通路へは入れず、前部と後部にある巨大なエレベーターで見学者は上部甲板へ上げてもらう事になります。

DSCN7679_convert_20120213203231.jpg

DSCN7661_convert_20120213203416.jpg

轟音と共に見学者を乗せて動き出すエレベーター。
艦載機を格納するのに使う巨大な物で、その隙間から艦内のヘリコプターが見え出すあたりは、もう「ワンダバダ~」の世界です。

DSCN7636_convert_20120213203530.jpg

全通甲板の横にそびえる、アイランドと呼ばれる巨大な艦橋構造物。
ステルス設計で、多数のレーダーやアンテナが見えます。
「おおすみ」の時と違い、今日はブリッジ見学はありませんでした。

DSCN7677_convert_20120213203750.jpg

見学者を乗せたエレベーターを操作していたオペレーター。寒い中、お疲れ様でした。
前部・後部の2台のエレベーターは頻繁に稼動させており、見学者は自由に甲板と格納庫を行き来出来ます。

DSCN7638_convert_20120213204501.jpg

艦載機のシーホーク。
この日は操縦席は入れませんでしたが、後部座席には入れました。

DSCN7653_convert_20120213204908.jpg

コクピットは非常に狭く、機器がぎっしり詰まっています。
この機の印象としてはかなり大型のヘリだと思いましたが、こうやって見ると結構コンパクトな機体です。

DSCN7647_convert_20120213205048.jpg

20ミリ機関砲。
「いせ」には2門装備されており、これとは別に機関銃も7門あります。

DSCN7669_convert_20120213205214.jpg

16のセルを持つ垂直発射装置。ミサイル発射管です。
「いせ」は高度に自動化された戦闘システムを装備し、先の機関砲も併せて強力な防空能力を持っています。
この他に魚雷発射管も持っており、空母にしては意外な程戦闘力は高そうです。

DSCN7702_convert_20120213205533.jpg

東日本大震災にも「ひゅうが」は派遣されており、災害時の救助基地・医療施設といった役割が随分強調されていましたが、こうやって見るとやはり軍艦ですね。
中国がウクライナ製空母の船体を買って随分話題になりましたが、肝心のエンジンは売ってもらえない上、ガスタービンエンジンを自国生産できない為に空母運用に必要な速度が出せず、加えて艦載機の着艦に必要なワイヤーも装備出来ないといった、中途半端な練習艦になっているようで、それに比べると日本の艦隊計画は次期空母の開発も含めて手堅く進んでいる感じです。
また、「ひゅうが級」よりも大きい韓国の「独島級」揚陸艦にしてもかなり問題の多い船体らしく、やはり長年の艦艇建造の実績とノウハウを持つ日本の技術はバカになりません。

DSCN7699_convert_20120213205709.jpg

こちらは同時公開されていた護衛艦「さざなみ」。
ソマリアの海賊対策の為、最初に派遣された護衛艦です。

DSCN7705_convert_20120213210012.jpg

ステルス性を重視した艦橋構造物。
その下には20ミリ機関砲と垂直発射装置が見えます。
比較的新しい艦なのですが、基本設計は旧型艦を継承しているらしく(予算の関係)、雰囲気は従来艦と変わりません。

DSCN7709_convert_20120213210239.jpg

艦前部にある、主砲の127ミリ砲。
最大射程が23キロ。完全無人制御で1分間40発の連射が可能。
68発の即応弾数を誇り、更に下層の弾庫から予備弾を自動装填出来ると言います。

DSCN7712_convert_20120213210445.jpg

その弾丸と装薬包。
弾丸の重量は何と33キロ!
装薬包も16キロありました。
抱えてみると、凄い重量。こんな物を連射出来る威力とは、凄まじいものがありますね。
砲弾の先端にはダイヤルが付いており、これが時限式のタイマーになっているとか。
対空戦闘の際、航空機や飛来物体の近くで爆発させ、その破片で敵を破壊するのです。
メーカーは空調大手のダイキン工業。

DSCN7718_convert_20120213210636.jpg

「さざなみ」にも装備されている20ミリ機関砲。
対空ミサイルをすり抜けて来た対艦ミサイルを身近で打ち落とす、自動制御の高性能対空砲です。

DSCN7716_convert_20120213210819.jpg

魚雷発射管。
敵の潜水艦を破壊する為の兵器です。

DSCN7722_convert_20120213210934.jpg

艦対艦ミサイルシステム・90式艦対艦誘導弾です。
水平発射されたミサイルはレーダー探知を避ける為に海面スレスレに飛行、自己のホーミングシステムで敵をロックオンして命中させます。

また艦橋正面には32セルの強力な垂直発射装置を備えており、16発の短SAMミサイルと16発の対潜ミサイルを装備しています。

DSCN7724_convert_20120213211120.jpg

デッキの至る所にあった、非常時での注意事項。
「サメに注意」と言われても、困りますよね。

DSCN7732_convert_20120213211355.jpg

「さざなみ」にもヘリが搭載されており、こちらも公開されていました。
実際にパイロットの方が見学者に説明されており、いろいろとお話を聞く事が出来ました。

DSCN7744_convert_20120213211524.jpg

2時間ほどで両方の艦の見学を終える事が出来ました。
残念ながら、食事等の売店は無し。
隊員用の昼食でしょうか、艦の周囲に随分といい匂いが漂い始め、お昼前ですが私と息子は会場を離れて三宮へ戻る事にしました。
関連記事
スポンサーサイト

【2012/02/12 21:44】 | 自衛隊
【タグ】 ひゅうが  いせ  海上自衛隊  さざなみ  
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック