アナログ人間の独り言~阪神タイガース・映画・サブカルチャー・旅行等々
家から最も近かったシネコン、MOVIX六甲の来年1月31日の閉館が正式に発表されました。
開館以来、大変お世話になった劇場なので、本当に残念です。

オープンは1997年3月20日という事ですので、僅か13年弱の営業期間でした。映画館としては異例の短さではないでしょうか?
震災後、アオイア無き後の六甲アイランドの核テナントとしてオープンしたこのシネコンは、松竹直営のMOVIXの1号館でもあり、小規模ながらも最新の設備を備えた、非常に快適な劇場として自分としては重宝して来ました。
家から車で15分弱の距離にあり、9時以降は1200円均一、駐車場も3時間無料、そして何よりも何時行っても空いている(実はこれが撤退の原因…)、実に便利な映画館でした。

映画が斜陽産業と言われたのがもう何十年も昔の事。
シネコンがまだ珍しかった90年代初め、減る一方だった日本のスクリーン数がやがて今の倍の3000になると、アメリカの配給会社が予測した事がありました。
確かに映画が復活する気配を見せてはいましたが、その時はそんな事は希望的観測に過ぎず、当時のレンタルビデオの爆発的普及を考えても、映画館の数が倍になるなんて誰も信じる事は出来ませんでした。
しかしその後、映画界は飛躍的な復活を果たし、シネコンの普及によりスクリーン数も3000近くまで増えて来ています。
反対に時代に合わず消えて行く映画館もありました。梅田の「北野劇場」「スカラ座」「梅田劇場」の名前が消えたのは、本当に残念です。

MOVIXを出店した松竹は、シネコン経営としては後発になります。
やはり国内では老舗のワーナーマイカルが、マイカルの破綻で一時出店が中断した時期もありましたが圧倒的シェアを占め、次いで東宝シネマズがその配給力にものをいわせて大きなシェアを持っています。
残念ながら私自身、MOVIX六甲を正規料金で利用した事がありません。
親戚から松竹の株主招待券が貰えた時はずっと無料でしたし、お金を払っても9時以降のレイトショーでした。ポイントカードで6回見れば1回は無料にもなります。

MOVIXも苦戦を強いられていたようです。
当初は邦画系・洋画系共に東宝との提携は無く、東映・松竹他の系列映画しか見れませんでした。最近でこそ東宝系の映画がかかるようになりましたが、それも一部でしかありません。
最初は株主招待券でも駐車場のサービスがありましたが、いつしかそれも無くなりましたし、休日混んでいる時はありましたが、満席で入れない事はまずありませんでした。
平日の日中の回など、観客0の時もきっと多かったと思います。

これからは一番近いシネコンはHAT神戸にある「109シネマズ」になりますが、車で20分以上かかります。
他は三ノ宮かハーバーランドになりますし、MOVIXなら今年出来た尼崎になります。
どっちにしろ、東灘に住む人間にとってMOVIXが無くなると言う事は、地元の映画館が消滅してしまうと言うことになり、本当に残念な事です。
また、テナントが抜ける神戸ファッションプラザにとっても大きな痛手でしょう。
六甲ライナーやその他の商業施設等、六甲アイランドの将来を考えるとこれは大きな問題だと思います。
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【2009/11/23 21:49】 | 映画館
【タグ】 六甲アイランド  Rink  MOVIX六甲  閉館  
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11月21日(土)、甲子園球場にて「阪神タイガースファン感謝デー」が開催されました。

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ファン感が甲子園で開催されるのは3年振り。ここ2年は甲子園の改装工事の為、規模を縮小してファンの集いが南港インテックスと神戸ワールド記念ホールで開催されていました。
最後に行った2006年のファン感は、井川が阪神で最後にプレーしたシーズンのファン感でもあり、知人のお誘いもあり内野の結構良い席で観れたので、いつになく楽しいイベントでした。
去年のファンの集いは子供のファンクラブ抽選が当選し、これも家族全員で、それも選手のサイン会に参加出来る等、子供達も大喜びでした。

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上の写真は去年のファンの集いの時のもの。若手の選手が直接出迎えてくれました。
今年はライト外野席の下段での観覧。藤本の見納めと思いつつ、本当の目的は阪神の選手と北京オリンピック代表女子ソフトボールチームとのソフトボール大会でした。
過去、何度も女子チームとのソフトボール大会をファン感で見ましたが、私の記憶する限りでは阪神の勝った試合はありません。余程硬式野球とは勝手が違うのでしょうね。

この日は娘の音楽会があったので、それを見てから甲子園へ1人で直行。
着いたら丁度選手入場が始まったところでした。

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いつものように選手の表彰式で始まり、最初のうちは陽が当たって暖かかったのが、その内曇って来た為随分寒くなって来ました。
やがて音楽会を終えた娘が合流、寒さと空腹にバックスクリーン下の「赤星ラーメン」へ向かいましたが、まだ2時前なのに売り切れ。あわてて他の売店へ行きましたが、うどんや甲子園カレーも売り切れ。
かろうじて1階の売店で「虎カレー」が残っていたので買って食べましたが、これが辛い。娘はヒーヒー言いながら食べていました。

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まあ、他にも「金本のハラミ丼」や「藤川のカツオのタタキ丼」等もあったのですが、あの寒さの中ではやはりあったかい麺類が欲しかったです…(ああ、書いていて腹が減って来ました)。

さて、ソフトボールは女子の江本投手の好投で阪神打線は完全に沈黙。逆に阪神で唯一ソフトボールの経験者ということで投手に起用された大和選手が失点を重ね、予想通りリードを許します。
見所はその後、3人目の投手としてマウンドに立った鳥谷選手。まるで子供のような山なりの超スローボールの連投で場内は大爆笑。しかもこれが相手のタイミングを完全に崩し、何と三者凡退。

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圧巻だったのが最終回の阪神の攻撃。マウンドに立ったのは北京五輪のエース上野!球が無茶苦茶速い!
すると阪神側も本気モードに突入(野球の血が騒いだのでしょう)、桧山監督の「代打俺」、鳥谷、新井、葛城と一軍選手の代打攻勢でグランドはまるでシーズン中のような真剣勝負状態。
鳥谷の打球が上野投手を直撃、ヒットになったのに鳥谷は上野にペコペコ謝る等、何が起こるか判らない雰囲気の中で、遂に新井が綺麗にタイムリーツーベースを打ちました。
続く葛城が三振。
すると何と代打金本(女性相手に大人気無いなぁ)!実は金本、三振に倒れたのですが、最後にキャッチャーが捕球出来ず、何と振り逃げ(場内大爆笑)。
最後は代打野原が打ち取られ、それでもシーズン中のように1塁まで全力疾走ヘッスラでフォースアウト、お約束通り金本に蹴りを入れられていました。

今年は相手が去年の五輪チーム(金メダル!)という事もあって、随分緊迫したゲーム内容でとても面白かったです。
最後の選手のサインボールの投げ入れ、娘がもう少しで赤星のボールを取れそうで取れず、えらく悔しがっておりました。

今年は甲子園の公式戦へ21回行きました。
その他マツダへも2回行ってますし…(オリックス戦も今年は神戸へ3回行ってます)。
来年は城島が入団するとかで、また楽しみはあります。

でも、あのウィリアムスが戦力外になったのは残念でなりません。確かに最近のジェフの登板は見ていて痛々しいものがありましたし、ピンチでの起用には怒りさえ覚えた事もあります。
しかし、彼が阪神を本当に好きだったのは誰もが知るところですし、過去のリーグ優勝の功労者でもあります。せめて退団セレモニーを行うとか、何らかの形で球団に関わってもらうとか出来なかったのでしょうか?やはりプロの世界は厳しいという事でしょうが…。
今岡、バルディリス、藤本、アッチソン…。
阪神の巨人化が言われて久しいですが、もしこの状況で来年もチームが低迷し、生え抜きの若手の芽すら先が見えない状態が続くなら、薄情なようですが確実に球場へ行く回数は減りそうです。
ファンならこういう時こそ応援しろ、と言われそうですが、正直気力が失せてしまいそうです(と言いつつ、来年のチケット取りに奔走している自分が見える)。
しかし、もう「ジェフ・バスケット」や「誠のつけ麺」が食べられなくなるのは残念です。どっちも大好きだったので…(矢野のミックスジュースも何となくピンチ)。


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【2009/11/23 03:29】 | 野球
【タグ】 タイガース  阪神  甲子園  ファン感謝デー  
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 3時間を超える超大作です。
 最近の邦画には珍しく中盤には休憩時間もあり、1日に3回転が限界のようでさぞかし観客効率の悪い作品だろうと思いましたが、結構動員は良い様です。
 私は日曜の映画の日、1回目の上映に行きましたが、ほぼ満席の状態でした。
 観客層も自分と同年代か、やや年配の方が多かったみたいで、逆に言うと観て来た映画のバリエーションが多く誤魔化しの効き難い観客相手に、非常に健闘していると考えても良いかも知れません。

 実を言うと観る前は若干の不安がありました。
 試写会等の反響ではそれほど否定的な感想は無く、何しろ久し振りの山崎豊子原作の新作映画という事で大いに期待したのですが、今回の監督の代表作とされる「ホワイトアウト」が自分的にはなんだこりゃ映画だったので、何となく過度な期待は避けようと思いながら観る事になった訳です。
 「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」、山崎豊子の所謂社会派ドラマ超大作は、いずれも山本薩夫の演出により映画化されました。
 ある意味これらの作品は、山崎豊子作品というよりも山本薩夫作品と言うべきかも知れません。見るからに左翼思想に貫かれている演出にも関わらず、非常に重厚かつ娯楽性を兼ね備え、一級のエンターテイメントに纏め上げる力量は、「戦争と人間 3部作」「金環食」「皇帝のいない八月」「ああ野麦峠」といった作品群にも共通して見ることが出来ます。
 ただ、「白い巨塔」は続編まで描かれませんでしたし、「不毛地帯」の映画化も前半のみで、作品的には見終わった後、多少の消化不良を感じる部分があり、自分的には「華麗なる一族」が最も好きな作品ではありました。

 山本薩夫の他界後、残念ながら邦画界で山崎作品を映画化出来る監督はなかなか出て来ず、何よりも邦画界そのものも低迷を続け、このような社会派映画の超大作を世に送る力を失ってしまいました。
 「沈まぬ太陽」も多くの映画人が映画化を試み、旧大映が東映と合作を企画してから実際に映画化されるまで約10年近く掛かりました。

 作品的には見事な出来栄えです。
 流石に脚本の決定稿を出すまでに相当時間を掛けただけあって、あの長大な原作を単純なダイジェスト版にすることなく、全体の構成は非常に良く出来ています。
 また監督の演出もかつての山本作品のように大時代的でなく、適度に今風でテンポも良く、それでいて骨太な作風を忘れないようにしっかりと、丁寧に撮られています。
 感心したのは前半、ジャンボ機墜落事故をいきなりタイトル前に全て見せ、それとアフリカ編を交互にフラッシュバックさせていますが、観てる方は全く混乱しない非常に上手い作り方で、主人公の境遇と舞台になる航空会社、そして周囲の環境を一気に無理なく説明しています。
 キャストも実力派揃いで、かつての山本作品のような強烈な個性俳優ばかりという訳では無いものの、特に主役の渡辺謙の鬼気迫る演技だけでも一見の価値ありです。
 個人的にはかつてこの手の映画には欠かせなかった神山繁が出ていたのは嬉しい驚きでしたし、出来れば龍崎役は仲代達矢を起用して欲しかったです。あと、鈴木瑞穂もどこかで出て欲しかったですね。
 三浦友和の悪役は、あまりにも線が細かろうと思いましたが、前半のキャラクターを引き摺っての豹変振りを見ると、これはこれで納得出来ます。

 権謀術策が渦巻き、スッキリと終わらないのが山崎豊子映画の常ですが、この作品も同様です。
 まあ、全てハッピーエンドで終わっていれば、今の日本航空の窮状も無い訳で、それでもある程度悪い奴らにはそれなりの報いが訪れて映画は終わります。
 何となく不完全燃焼気味でラストシーンを御覧になられた方も多いでしょう。結局、再度アフリカへ左遷され夕陽を眺める主人公ですが、原作ではさらりと流されていた宇津井健演じる老いた遺族のエピソードを上手く映画のテーマと絡め、手紙という形で纏め上げていたのには思わず「上手い!」と感心してしまいました。

 山崎豊子の小説は、実在の団体や実際に起こった事件をモデルにされているものが多く、膨大な取材を基に執筆されている訳ですが、あまりにリアルに書かれている為に、モデルの人物や会社がはっきりしてしまい、よく騒がれたりします。
 「沈まぬ太陽」はその最たるもので、小説の連載中から映画化に至るまで、日航や関係者の間で随分と問題になりました。
 労働運動・経営問題・政財界の癒着・墜落事故…、小説や映画を見て単純に楽しむ分には罪が無いかも知れませんが、この作品については様々な人が多様な意見を持っている事をある程度知っておくべきかもしれません。
 そういう意味でも、もし山本薩夫がこの作品を監督していたとしたら、全く違った作品になっていたような気がするのです。

 航空機のシーンは、当然の事ながら日航の協力は得られなかった為、ほとんどがCGとミニチュアで再現されていましたが、正直あまり出来は良く無かったです。
 同じ飛行機ものでも特撮研究所が担当した「ハッピーフライト」の方が、特撮は上手く見せていました(そういえばこの映画でも小日向文世が機長役でした)。
 本編の出来が期待以上のものだっただけに、少し残念でした。


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【2009/11/03 04:12】 | 映画
【タグ】 沈まぬ太陽  山崎豊子  
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